3LN3


FZR250 の移り変わり

'86 FZR250 から '90 FZR250R までの移り変わりです。

バルブタイミングの変更
  FZR250
(3HX1)
FZR250R
(3LN1)
吸気 開き BTDC 35 BTDC 39
閉じ ABDC 61 ABDC 65
排気 開き BBDC 61 BBDC 60
閉じ ATDC 27 ATDC 28
オーバーラップ 62 67

大きな変更点は

2KR → 3HX
EXUP 採用
3HX → 3LN1
アルミデルタボックスフレーム
エンジンセッティングの高回転化、ピストンクーラ採用
フロントブレーキのダブルディスク化、異径 4 ポッドキャリパ採用
名前が FZR250R になった
3LN1 → 3LN3
プロジェクターライト

という所だと思います。 こうして見てみると、3LN3 は超豪華装備でかなり気合いの入ったマシンみたいです。

発売年 マシン名
機種コード
備考
1986 FZR250
2KR
FZ250 PHAZER (1HX) にフルカウルが付いたレーサーレプリカモデルとして登場。
1988 FZR250
3HX1
  • EXUP 採用
  • キャブレタセッティング変更
  • 点火タイミングの変更
  • 抵抗入りプラグが標準になった(C9E → CR9E)
  • リヤアームのクロスパイプのサイズアップ(25×25mm → 30×50mm)
1989 FZR250R
3LN1
  • アルミデルタボックスフレーム採用。
  • ボルトオンタイプのシートレール採用。ただし、シートレールはスチールパイプ。
  • エンジンセッティングがより高回転型になった。
    最大トルク 2.5kgm/11,500rpm → 2.5kgm/12,000rpm、
    最高出力 45PS/14,500rpm → 45PS/16,000rpm に。
    • ピストンの薄肉・軽量化
    • ピストンクーラ採用
    • コネクティングロッドが 80mm → 82mm に(フリクションロスを低減)
    • 点火タイミング変更
    • バルブタイミング変更
  • 標準組み付けプラグの熱価がひとつ下がった(CR9E → CR8E)
  • エアクリーナが約 6L と大容量化された。
  • キャブレタが BDS26 → BDST28 になった。
  • サイレンサが大容量化された(約 3.1L、円断面)。
  • フロントフォークの変更
    • インナチューブ φ35mm → φ38mm
    • キャスタ/トレール 25°30'/88mm → 24°30'/87mm
  • フロントブレーキのダブルディスク・異径 4 ポッド化。
  • タンク容量が 12L(うちリザーブ 2.0L)→ 14L(うちリザーブ 3.8L)になった。
  • サイドスタンドスイッチが採用され、スタンドを出したまギアを入れるとエンジンが止るようになった。
  • リヤタイヤが少し太く(120/80-17 61H → 130/70-17 62H)なった。
1990 FZR250R
3LN3
  • キャブレタセッティング変更
  • ヘッドライトが丸目 2 灯 → 3TJ (FZR400RR) と同じプロジェクターライトになった。
  • ポジションランプが無くなった。
  • テイルランプが 3TJ と同じものになった。
  • フロントブレーキのリザーバタンクが 3FV (FZR750R) と同じものになった。
  • オイルフィルタエレメントが 3FV と同じカートリッジ式になった。
  • 乾燥重量が 141kg → 146kg と少し重くなった。